医院のすぐ近くに上御霊神社があります。平安遷都の際、非業の死を遂げた早良(さわら)親王の霊を鎮めるため、桓武天皇によって造営されとのことです。また1467(応仁元)年におこり、京都を焼いた応仁の乱はこの境内「御霊の杜」が発端で、その碑も立っています。南側の堀には今、菖蒲がきれいに咲いています。菖蒲は、「勝負」や「尚武」に通じることから、江戸時代から男の子の出生を祝って、端午の節句に菖蒲湯に入ることが習慣になったといわれています。菖蒲湯は血行促進の働きがあるほか、鎮痛作用もあり、腰痛や神経痛などもやわらげるといわれています。ちなみに漢方では、菖蒲は健胃薬や打ち身の治療薬に用いられています。5月18日は御霊さんのお祭りがあります。小山、末広、今出川の神輿が神殿に飾られています。今年は御所の内まで練り歩くとのことです。